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害虫対策の実務作業


ここでは、【ニーム】を利用した害虫対策の実務作業について簡単に説明させていただきます。

害虫の種類

害虫と一言で言ってもさまざまも種類の虫が存在しますが、今回は対策別に大きく2種類に分類してみました。
ネキリムシ・ヨトウムシ・土壌センチュウなどの土壌中に生息する害虫と、アブラムシ・スリップス・コナジラミなどの外から風に乗って飛んでくる害虫です。ニームはその「アレロパシー」(他感作用)で害虫が寄り付きにくい環境を作りますが、種類によってその対策方法、すなわち使用する資材が変わってきます。
簡単に説明すると、土壌中に生息する害虫にはニームケーキを、外から風に乗って飛んでくる害虫にはニームオイルを使って対処します。

ニームケーキとニームオイル

害虫対策の概要のページでも説明しましたが、ニームはインドセンダンの木の実から抽出されます。
ニームを原料とした商品でよく利用されているのは、ニームの実の核(仁)を圧搾機で絞って抽出するオイル状の液体(ニームオイル)で、これを希釈して作物にかけることによって害虫対策を行います。
これに対して、ニームの種を圧縮してニームオイルを抽出するときに出来る絞り粕を一般に「ニームケーキ」といいます。
農業用のニーム関連商品は大きく分けてこの「ニームオイル」と「ニームケーキ」に分類され、それぞれ違った使用方法となります。

ニームケーキの特徴と使用方法

ニームケーキと一言でいっても様々なものがありますが、実際に使用してみた中で一番使用方法が簡単だった『ニーム顆粒』で説明したいと思います。
普通のニームケーキは、ニームオイルを抽出するときに出来る絞り粕を乾燥させたもので、パウダー状のものが多いのですが、この『ニーム顆粒』はニームの実の核(仁)を圧搾し顆粒状に固めて肥料としたもので、60-90日と長期的に効果が持続するのが特徴です。またパウダータイプと比較すると顆粒のため畑にまきやすいようです。

次に『ニーム顆粒』を利用した対策方法ですが、基本的には作物を植えつけた後に畑ならば畝の上、ガーデニングなら花壇やプランターの上に撒くだけです。出来れば軽く3-5cm程度土中に混ぜ込んであげると良いでしょう。通常ならば土に深く混ぜ込んだほうが良いような感じがしますが、あまり深く混ぜ込んでも効果は高くならないようです。というのは、土壌に生息する害虫は空気を必要とするために土の表面まで上がってくるため、土の表面に撒いておけば充分効果があります。
使用上の注意点としては、ポットなどに種をまいてそれを畑などに仮植する場合には問題ないないのですが、畑に種を直接まいて発芽させる場合は芽がでてから撒いたほうが良いようです。発芽前にまいてしまうとニームを撒いた後にでる放線菌の影響で発芽が悪くなってしまうことがあります。放線菌については、こちらのページをご覧ください。

【花壇・家庭菜園での使い方】(商品ホームページより)
■元肥として使用する場合
畑・花壇など……定植時に1uあたり60〜100g(1坪で110〜180g)を散布して軽く土と混和する。
庭木・果樹など…すでに植栽してあるものには、枝の張り出し範囲内の土壌に1uあたり60〜100gを軽くすきこんで混入する。
■追肥として使用する場合
害虫忌避効果は、施用後約60〜90日間続きます。より効果を高めるために、30日毎に1uあたり30〜50gを土の表面に均等に撒いてください。

【農場での使い方】(商品ホームページより)
10Rあたり40〜60kg以上を、土中10cmくらいに混入して使用するのが一番効果的です。センチュウ対策の場合、1作につき1回が目安です。

ニームオイルの特徴と使用方法

ニームオイルはニームを利用した資材の中では最も多く利用されているもので、各メーカーから様々な商品が販売されています。使用方法はあまりかわりませんが、商品によって使用時の倍率が異なりますので注意が必要です。
今回は、ニームオイルにパインオイル・トールオイルなどを加えた「NewニームアクトLG」で説明したいと思います。通常ニームオイルは300-500倍に希釈して利用しますが、この商品は1000倍希釈のため費用的にもお得な商品です。また、レモングラスを配合してあるため、ニーム独特の臭いもなく使いやすい商品だと思います。

『NewニームアクトLG』を利用した対策方法ですが、前述したとおり害虫対策は発生前の予防が基本ですので、虫が見える前から定期的に散布(葉面散布)します。畑などであれば噴霧器をりようして、プランターなどでしたらスプレーでも充分でしょう。ニームオイル散布の頻度ですが、ニームオイルの効果が持続するのが約5-7日ですので、1週間に1度、害虫が多い時期には3-4日に1度くらいのペースで散布すれば充分だと思います。

【使用方法】(商品ホームページより)
◆葉面散布
800〜1500倍に希釈して、3〜10日毎に散布してください。定期的に散布するのがコツです。

ハウス内での煙霧機を利用した散布方法

もし害虫が発生してしまったら

ニームオイルとニームケーキで予防をしておいても、どうしても害虫が発生してしまうことがあります。そんな時はどうしたらよいでしょうか?
農薬を使うというのも一つの方法ですが、出来れば使いたくない。そんなときには、「アクトプラス」をお試しください。
この商品はハーブを糖類に漬け込み、酵素発酵させた生物活性液で、苦参(クララ)・蓬・トウモロコシ・ヤシ油・大豆粕・綿実油・糖蜜・デンプンなど100%植物起源の材料で作られていて、ビタミン・ミネラルも含む、生物活性土壌改良剤です。
原材料の中に含まれる苦参(クララ)が害虫対策に有効です。すでに虫がついてしまった場合には、アクトプラスとニームオイルを混合して利用すると効果が倍増します。
アブラムシなどが大量に付着してしまった場合、駆除してからニームオイルの利用(予防)を推奨していますが、アクトプラスを利用すると安全に駆除することが出来ます。
アクトプラスを利用したチョウチョの駆除方法

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