害虫対策にお困りの方へ 害虫.対策.net


害虫対策の概要


害虫発生前に対策を!

まずはじめに、害虫対策でよくある勘違いについてです。
これは農薬を使用する場合でも同じことが言えるのですが、害虫対策をする場合、害虫が発生してからそれを駆除しようとさする方が良く見られます(特に家庭菜園やガーデニングの方に多いようです)。しかし、実際には、アブラムシなどが発生してしまってからの対策は非常に難しく、最悪の場合、作物が全滅してしまうことも珍しくありません。

ではなぜ、害虫発生後の対策は難しいのでしょうか?
ひとことで言えば、大量の害虫を駆除するよりも数匹の害虫を駆除するほうが簡単だということです。アブラムシなどの害虫被害を私達が確認できる状態というのは、すでに数百〜数千匹の害虫が作物についてしまったあとですから、これを駆除するのは並大抵のことではありません。様々な農薬(殺虫剤)を駆使しても全滅させることは難しいでしょう。しかし、発生前に害虫が寄り付きにくい環境を作っておくことによって害虫の発生を最小限に食い止めることが出来るのです。

では実際にどのようにして『害虫が発生しにくい環境』を作るのでしょうか?
まず物理的な対策、その中でも誰でも出来る一番簡単だけどやっかいなものが「雑草の除去」です。ガーデニングや家庭菜園をされている方にこのお話をすると、皆さんがこんなことは簡単といわれますが、実際にやってみると結構たいへんなもので、ついつい雑草をはやしてしまいがちです。たかが雑草と思われがちですが、実はこの雑草は害虫にとっては格好の住処となりますので、作物の周りに雑草をはやしておくということは「害虫を飼っている」と同じことになってしまいます。

雑草だけを処理しておけば害虫が寄率かなくなるのでしょうか?残念ながらこれだけでは対処できません。害虫はセンチュウやネキリムシのように土の中に潜んでいることもありますし、外から風に乗って飛んでくる害虫もいるのです。そのため、通常は農薬等を利用して対策をするのですが、ここではできるだけ農薬に頼らずに対処するため、天然成分から抽出した【ニーム】という資材を利用した対処法を説明していきたいと思います。

ニームってなに?

ニームとはインドセンダン(栴檀)の英語名。日本では暖地の海辺に自生。その実はひび薬として珍重されてきました。インドセンダンの樹木の実(日本のよりもかなり大粒)を絞り抽出したのが「ニームオイル」、その絞りカスが「ニーム顆粒」。欧米の農業先進国では害虫対策資材として広く使用されています。東南アジアでは農業資材としては勿論、薬品としても普及。腹痛や歯磨き用などに利用されています。

ニームのもつ他感物質と他感作用

その植物がもっている固有の物質が体外に放出され、これが他の植物や昆虫、微生物、小動物、人間などになんらかの影響を及ぼす現象を「アレロパシー」(他感作用)といいます。またその固有の物質を「アレロケミカルズ」(他感物質)といいます。
 植物は、自己防衛本能のために、このような物質を体内で生産しています。とくにその作用が著しいといわれているのが、除虫菊、タバコの葉、ワサビ、辛子、ニンニク、ハッカ、ヨモギ、クローバーなどの植物です。

コーヒー豆や茶葉のアレロケミカルズ(他感物質)が「カフェイン」や「タンニン」、タバコの葉が「ニコチン」というように、ニームの場合は「アザチラクチン」といわれています。このアザチラクチンの特徴が科学的に解明されるとともに、ニームには次のようなアレロパシー(他感作用)があることがわかりました。同時に、天然の害虫対策資材として大きな脚光を浴びることにもなったのです。
  • 無毒性、生分解性だから環境にやさしい。
  • 害虫に対して神経毒作用(殺す)ではなく、害虫忌避、摂食障害作用を及ぼす。
  • 害虫の産卵、孵化を阻害する。
  • 益虫には作用しない。(天敵が残る)
  • 害虫に耐性がつかない。
 日本農業新聞(1999.4.20付)は、ニームの特徴について「アザチラクチンという成分が家畜につくダニやイナゴ、ゴキブリなど多くの昆虫を殺虫、又は幼虫期にホルモンに作用して脱皮時に死亡させる。ネマトーダ(土壌センチュウ)に対しても有効」と報じています。

ニームのおもな対象と効果(国際学界等文献による)【PDFファイル】(98k)
ニームのアレロケミカルズとアレロパシー

ニームについての概要が分かったとところで、次は害虫対策の実務作業についてです。


対策.NET トップへ


produced by 対策.net MISEDAS powered by Techno Office IdeShokai